オフィシャルブログ

月別アーカイブ: 2025年6月

運送業雑学講座

皆さんこんにちは!

丸幸運輸株式会社、更新担当の中西です。

 

~保険~

ということで、運送業に必要な保険の種類と、それぞれのポイントについて体系的に解説します♪

 

運送業は、常に「車両」「貨物」「人」「取引先」と関わる複雑な業務体系の中で、多くのリスクを抱えています。万が一の事故やトラブル時、その損害は1件あたり数百万円から、場合によっては1億円を超えるケースも。そこで不可欠なのが「保険によるリスク分散」です。


◆ 運送業に必須の保険4分類

1. 自動車保険(事業用・営業ナンバー車両)

  • 対人・対物・搭乗者・車両の損害をカバーする基本保険。

  • 事故頻度の高い業種のため、保険料は割高傾向。

  • フリート契約(車両5台以上)で保険料の一括管理が可能。

2. 貨物賠償責任保険

  • 運送中の荷物の破損・紛失・盗難などによる損害賠償リスクに対応。

  • 積荷の性質(精密機器・食品・美術品など)に応じた補償が必要。

  • 荷主との契約内容に保険加入が義務付けられている場合も多い。

3. 運送業者賠償責任保険

  • 誤配・誤納・遅配・積み下ろし時の事故など、業務遂行中のミスに対する損害補償。

  • 荷主との信頼関係維持に直結するリスク対策。

  • 小規模でも加入を検討すべき「信用保険」とも言える。

4. 労災上乗せ保険・業務災害補償保険

  • ドライバーや倉庫作業員が業務中に事故や病気になった場合の補償を充実化。

  • 法定の労災だけではカバーできない「休業補償」や「死亡保険金」を追加。

  • 離職防止・採用時の信頼感向上にもつながる。


◆ 加入時のチェックポイント

  1. 保険の対象と補償範囲を明確に
    – 車両単位なのか、ドライバー個人なのか、積荷全体か。

  2. 補償額と免責金額のバランス
    – 補償額が低すぎると、事故後に自腹で賠償することも。
    – 免責(自己負担)設定で保険料を調整することも可能。

  3. 業種・取引内容に合った保険設計
    – 冷凍・冷蔵輸送、医薬品配送、建設資材運搬などの特約設定も必要。


◆ 実際のトラブル事例と保険の効力

  • 事例1:高速道路上で多重事故を起こし、積荷が全損 → 車両保険+貨物保険で全額補償

  • 事例2:誤納品で取引先に損害が発生 → 運送賠償保険で示談解決

  • 事例3:新人ドライバーが積み下ろし中に腰を負傷 → 労災上乗せ保険で休業中の所得補填

保険加入がなければ、すべて会社の「持ち出し」となり、経営が傾く事例も少なくありません。


運送業にとって保険は、「事故後に備える」ためだけでなく、「企業としての信頼と継続性を守る」ための戦略です。車両保険・貨物保険・賠償責任保険・労災補償と、全体のバランスを見て必要な補償を整えることが、結果的に経営安定へとつながります。

保険はコストではなく「経営の守りの投資」と捉え、定期的な見直しと組み合わせ設計を心がけましょう。

 

 

丸幸運輸株式会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!

 

apple-touch-icon.png

関東行きカボチャ

image0.jpeg image1.jpeg

岐阜から関東の市場行きのカボチャです