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皆さんこんにちは!
丸幸運輸株式会社、更新担当の中西です。
本日は第12回運送業雑学講座!
~育成~
ということで、今回は、なぜ人材が集まらず、なぜ育たないのか? どうすれば物流の現場に人が戻るのか?
今、業界全体で深刻化している問題、それは「人手不足」と「人材育成の停滞」です。
ベテランドライバーの高齢化、若年層の減少、2024年問題(※)による労働時間規制など、多くの要因が絡み合い、物流の現場はかつてない転換期を迎えています。
※2024年問題:働き方改革関連法の適用により、運送業界でも年間時間外労働960時間の上限が設けられたこと。
国交省の統計によれば、トラック運転手の平均年齢は49.5歳超(2023年時点)
29歳以下のドライバーは全体のわずか10%前後とされ、若手の新規参入が極めて少ない
📉 「あと10年で半数が引退」とも言われる中、次世代のドライバー不足は待ったなしです。
2024年からの時間外労働規制で、1人当たりの輸送量が減少
長距離便の手当カットなどで、収入面でも不安定さが増加
💬「稼げない仕事」になりつつあるという印象が、さらなる人手離れを招いています。
長時間運転・荷積み荷下ろしの重労働・不規則な生活
拘束時間に対して賃金が見合わないと感じる若者が多い
📌「運送=ブラック」というネガティブイメージの払拭ができていないのが現実です。
ベテランドライバーが「見て覚えろ」型の指導
教える人も忙しく、育成に十分な時間をかけられない
👉 結果:新人が自信を持てず、3か月以内に離職するケースが多発
「どうなれば一人前なのか」が不明確
頑張っても評価されにくく、昇給・役職が曖昧
📋 成長と報酬が連動していないことが、若手のモチベーション低下につながっています。
法令遵守や事故防止の教育が、マニュアルに頼らず感覚任せ
高速走行・夜間運転・積載バランスなど、命に関わる技能が標準化されていない
🚧 安全こそ最重要な価値観であるべきなのに、教育が“運任せ”になっているケースもあります。
「初級→中級→上級→指導員」などの段階を明確化
配送ルートの複雑さ/扱う荷物の種類/時間管理能力などでレベル設定
各段階での到達目標・評価基準・資格支援を連動
📈 成長が“見える化”されることで、やりがいと昇給が直結します。
点呼の流れ・車両点検・積み込み手順・安全確認などを動画で視覚化
実技前にシミュレーション訓練を行うことで、恐怖心・不安感の軽減
📱 若い世代は“動画世代”。「動画マニュアル」「チェックリスト付きPDF」は特に効果的です。
経験者=教育が得意とは限りません
「伝える技術」「傾聴する姿勢」「フィードバックの仕方」などの育成研修が必要
👨🏫 育てる人材がいなければ、育つ人材も育たないという現実を直視することが重要です。
固定ルート/週休2日制/有給取得推進
健康診断・メンタルケア・運転時間の記録アプリ導入
女性ドライバー向けトイレ・更衣室環境整備
💡「安心して働ける職場」こそが、長く働きたくなる職場です。
SNSや動画での職場紹介・先輩インタビュー・1日の流れ紹介
「人を運ぶ」ではなく、「社会を動かす重要な仕事」としての価値訴求
🎥 実際に社内での雰囲気や仕事ぶりをリアルに見せるコンテンツは、採用に直結します。
項目 | ポイント |
---|---|
給与 | 安定+成果に応じた評価制度 |
休日 | 週休2日、有休取得推奨、連休取得OK |
教育 | スキルマップ・動画研修・社内研修 |
働き方 | 固定ルート/日帰り便中心/深夜なしも選択可 |
雰囲気 | 感謝・尊重・チームワークのある職場文化 |
🚚 待遇だけでなく「人間関係と文化」こそが、長く働く理由になる時代です。
一般貨物運送業の最大の資産、それは人材です。
車両が増えても、AIが進化しても、“人が育たなければ運べない”という現実は変わりません。
育成を「コスト」ではなく「投資」と捉える
育てる人も、育つ人も大切にする
現場の声を反映した仕組みをつくる
丸幸運輸株式会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
丸幸運輸株式会社、更新担当の中西です。
本日は第11回運送業雑学講座!
~重量物運搬~
ということで、今回は、重量物運搬の現場で絶対に押さえておきたい重要なポイントと、
実際の現場でよくある注意すべき事項を深く解説していきます♪
「重量物運搬」は、運送業のなかでも特に高度な専門性と安全意識が求められる分野です。
一方で、ミスや油断が命に関わるような重大事故を招くリスクもあるため、
作業の前後・中間工程すべてにおいて「細心の計画と確認作業」が必要とされます。
通常の配送業務とは異なり、重量物輸送では以下のような特殊リスクと高度な対応力が求められます
⚠️ 荷物の質量が大きく、転倒・落下=重大事故の可能性
🛠️ 荷の重さによって、車両・道具・積み方が変わる
📋 荷主・現場・第三者(近隣・通行人)への影響が大きい
例)機械設備、発電装置、鋼材、変圧器、大型製缶品、船舶部品など
このため、運送前からの準備・確認・安全管理がすべての基礎になるのです。
荷姿・重量・寸法・重心位置の正確な把握
荷主工場・設置現場の搬出入口・道路幅・天井高の確認
地盤強度・床耐荷重・地下配管の位置も考慮
📐 特に重機で吊り込む場合は「進入ルートの強度と可動スペースの確保」が重要です。
トラック(低床/高床/エアサス)やトレーラーの選定
荷重分散マット、ラフタークレーン、ジャッキ、ローラー、スリングなど
玉掛けワイヤーの種類・長さ・耐荷重の確認
🚛 荷物の形状や重心によって、使う道具がすべて変わるため、事前打合せが必須です。
ラッシングベルト、チェーンブロックによる固定の強度確認
コーナープロテクターや滑り止めシートの併用
急ブレーキ・急旋回時の重心移動を考慮した荷積み
🌀 道中の事故は、「荷の動き」が引き金になるケースが多いです。
道路交通法に基づく車両制限令(幅・長さ・高さ・総重量)
特殊車両通行許可(電子申請)の取得
警察署・自治体への通行許可申請が必要なケースも
📄 無許可運行は重大な違反行為+罰則の対象になりますので注意!
作業責任者、玉掛け作業者、誘導員の配置と役割明確化
荷下ろし時の声かけ・合図の統一(無線・手旗など)
作業中の立入禁止エリアの明確化・バリケード設置
👷♂️ “人命第一”の視点で、ヒューマンエラーを防ぐ仕組み作りが不可欠です。
「見た目より偏った重心」が事故の引き金に
玉掛け位置や吊り角度がわずかにズレるだけで傾倒リスクあり
📌 重心確認 → 仮吊りテスト → 安全な本吊りというプロセスを守りましょう。
クレーン吊り作業中は周囲に絶対に立ち入らない
強風時は作業中止を検討(特に屋外据付)
落下時の二次災害(車両・建物・人)の影響範囲の想定も重要
🧯 備えすぎることはありません。「万が一」の想定が命を守ります。
鉄板養生やパレットがなければ、フォークリフトがめり込む・傾く
屋上設置の場合は構造計算書で耐荷重を必ず確認
🏗️ 荷物よりも「荷物を置く場所の安全確認」が甘くなりがちです。
搬入・設置作業時の騒音、振動、粉塵
通行止めや歩行者通路への影響
作業前の近隣あいさつ・告知がトラブル防止につながる
📣 「プロの現場=周囲への配慮ができる現場」です。
寸法・重量・設置位置が異なると、再作業・やり直しリスク大
現場入り前の施工図・据付図・工程表の共有が必須
変更点があった場合は、速やかに現場全員へ共有
📞 伝達不足は、事故・損傷・工程遅れの最大要因です。
重量物運搬は、一見“力仕事”に見えて、
実際は緻密な計算・安全管理・段取り・技術力が問われるプロフェッショナルな業務です。
✅ 道具の選定
✅ 荷の重心確認
✅ 作業計画と法令対応
✅ チームワークと情報共有
これらすべてを組み合わせてこそ、
「安全で確実な重量物運搬」が成立するのです。
丸幸運輸株式会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!